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【服部肇】栃木県日光市の日光東照宮の「陽明門」で、西の側壁に、松と巣ごもりの鶴の彩色壁画が26日、確認された。1796年に浮き彫りで覆われて以来、217年ぶりに姿を現した。
陽明門は今月から6年がかりの「平成の大修理」に入っている。その一環でこの日、陽明門西壁の表面の牡丹(ぼたん)唐草の浮き彫りを3時間半かけて丹念に外すと、内側に壁画が見えた。右側に、松の木の巣に親鳥と可愛く口を開けたひな鳥3羽、左側にそれを見返すように飛ぶ親鳥の姿。松の緑は黒く変色しているものの朱や白の色彩が鮮やかだ。
1973年に終わった前回の「昭和の大修理」では東の側壁に、梅と錦花鳥の壁画が見つかった。その際、西壁でも、浮き彫り越しにX線撮影で鶴の絵柄が確認されていた。壁画の大きさは双方とも、白い柱なども含め高さ約2・6メートル、幅約3・8メートル。古文書によると、壁画は1753年に描かれたとされる。
壁画は風雨を避けるためシートで覆われた。今後、透明なアクリル板を張るなどして工事中でも観賞できるようにするという。