関東や東北は27日、大気の状態が不安定になり、広い範囲で激しい雨が降った。雷雨に見舞われた東京都心では、隅田川花火大会やアイドルの屋外コンサートが開催途中で中止になるなどの影響が出た。
東京の夏の風物詩、隅田川花火大会の中止は36回目で初めて。用意された約2万3千発のうち、約7900発を打ち上げた午後7時半すぎに中止が決まった。実行委員会によると、約78万8千人の観客がいた。
花火の打ち上げが始まったのは午後7時すぎ。間もなく雨が降り出し、十数分で土砂降りになり、雷鳴も響いた。歩きながら見物する吾妻橋の上は、先を急ごうにも浴衣姿の若者ら大勢の人の列が続いた。ゆっくりとしか進めず、みんなずぶぬれになった。「ひどーい」「ふざけんな」と悲鳴や叫び声も上がった。
拡声機を手にした警察官は、DJポリスさながらに「きっと忘れられない花火大会になるでしょう」「雷は高い所に落ち、皆さんの足元には落ちません」と落ち着くよう呼び掛けた。周辺の駅は帰る人で混雑し、東京メトロは銀座線浅草駅で入場を一時規制した。
東京都港区の秩父宮ラグビー場で開かれていたアイドルグループ「NEWS」のコンサートも、公演中の午後7時45分に中止が発表されたが、観客らが次々と体調不良を訴えた。東京消防庁によると、女性75人が手当てを受け、そのうち19人が過呼吸などで搬送された。雨にぬれて低体温症状になった可能性がある。症状はいずれも軽いという。
気象庁によると、この時間帯に東京23区の多くで大雨洪水警報と雷注意報が発令され、場所により強い北風が吹き、1時間に50ミリ相当という激しい雷雨が降っていたという。