【其山史晃】第一線を退いた艦船など防衛装備品が、博物館や展示品として再活用されている。防衛装備品の多くはスクラップにされるが、それを免れた実物に見たり触れたりして「安全保障を考えるきっかけになれば」と防衛省の担当者はPRしている。
代表格は、1905年の日本海海戦でロシア・バルチック艦隊を破った連合艦隊の旗艦、戦艦「三笠」だ。神奈川県横須賀市で海上自衛隊の記念艦となり、当時の艦内の様子や日露戦争の貴重な資料を見ることができる。2012年度には約18万7千人が訪れた。
海戦から108年が過ぎた今、三笠が戦うのは船体の腐食と老朽化だ。修理費として毎年、海自予算から2千数百万円が充てられてきたが、艦内の所々に染み出した海水の水たまりができたり、塩が白く固まったり。塩害も受け、鋼鉄の外板にさびも出ている。