【小渋晴子】「日本野鳥の会」(会員約4万人)が、全国で運営にかかわる野鳥の聖域「サンクチュアリ」の活動を通じて自然保護のノウハウを紹介するブックレットの発行を始めた。1冊目は「里山と湿地を守るレンジャー奮闘記〜豊田市自然観察の森とラムサール条約」。
愛知県豊田市の「自然観察の森」所長で、同会チーフレンジャーの大畑孝二さん(53)が執筆した。施設内の矢並湿地は近くの2湿地と合わせ、「東海丘陵湧水(ゆうすい)湿地群」として昨年7月、国際的に重要な湿地を保全するラムサール条約に登録された。
ブックレットでは、世界的に固有な植物がありながら、開発にもろく、ごく小さな湿地が条約に登録されるまでの経緯をわかりやすく紹介している。また、大畑さんが過去にかかわった条約登録湿地の北海道のウトナイ湖や石川県加賀市の片野鴨池にも触れ、条約がうたう湿地の「賢明な利用」などを説明している。