日本海側で大気の状態が不安定となった影響で、31日夜から1日午前にかけて、山陰や北陸を中心に激しい雨が降った。各地で道路や住宅が浸水し、鉄道の運行にも影響が出た。気象庁によると、雨は昼過ぎまでに峠を越えたが、引き続き、土砂災害に警戒を呼びかけている。
同日午前中での1時間降水量は、鳥取市の鳥取空港で67ミリ、鳥取県岩美町で49ミリと観測史上最大を記録。鳥取市青谷町では59・5ミリ、京都府京丹後市では46ミリとなり、8月の観測史上最大となった。
新潟県長岡市寺泊山田では1日未明、裏山が崩れ、民家が押しつぶされた。倒壊した家屋から会社員足立正敏さん(61)が心肺停止状態で見つかり、病院で死亡が確認された。
鳥取市福部町では、市内の塩見川が氾濫(はんらん)し、市は100世帯300人に避難勧告を出した。市内で11棟が床上・床下浸水した。島根県大田市では国道9号が約40センチ冠水し、一時通行止めに。京都府京丹後市網野町では住宅6棟など計7棟が床下浸水。兵庫県豊岡市では、市道など9カ所が冠水した。金沢市では予定されていた県戦没者慰霊式が大雨のため中止となった。
JR西日本によると、大雨の影響で、特急「サンダーバード」や「はまかぜ」、「スーパーはくと」など大阪・京都と北陸・山陰を結ぶ特急の一部が運転を取りやめた。鳥取県湯梨浜町のJR山陰線青谷―泊間では線路の盛り土の一部が崩れ、不通となっている。