昨夏、岩手県陸前高田市で被災した松でできた薪(まき)を京都・五山送り火で燃やす計画が中止になった問題で、京都市は6日、保管していた薪で観音像や地蔵像22体をつくったと発表した。さらに数百体を彫り、できれば被災地へ届けて鎮魂の思いを伝えたいという。
市は取り寄せた薪500本を市の施設で保管してきた。先月下旬、放射性物質が検出された表皮をはぎ、芯250本の加工を京都伝統工芸大学校(京都府南丹市)に依頼。仏像彫刻専攻の学生ら15人が、1本の芯から高さ10〜15センチの像を1〜2体彫り上げた。残りは年度内にも仕上げるという。門川大作市長は「鎮魂と復興への願いを込め、被災地に届けることができれば」と話している。(合田禄)