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静かすぎるHVに低速時のみ「発音装置」、中3が発明

2009年8月27日12時54分

写真:発明した装置に手で触れる藤原丸君=27日午後0時18分、兵庫県明石市、小野大輔撮影発明した装置に手で触れる藤原丸君=27日午後0時18分、兵庫県明石市、小野大輔撮影

図:新「発音装置」の仕組み拡大新「発音装置」の仕組み

 ハイブリッド車(HV)や電気自動車が静かすぎて、接近しても歩行者が気づかない問題で、兵庫県明石市の藤原丸(まる)君(14)が名案を思いついた。タイヤに取り付けるだけの装置が、低速時だけ自動的に「カチャカチャ」と音を出す仕組み。現在、特許を出願中だ。

 発明した藤原君は同市立二見中の3年生。新聞で、「モーターで動く車はエンジン車と違って静かなため、視覚障害者や高齢者にとって危険だ」と知り、あれこれ考えた。

 「そうだ。タイヤの遠心力をつかえば……」とひらめき、今回の装置を考案した。細長く平たいジュラルミンのケース(長さ約12.5センチ、幅約3センチ)の中に、10円玉のような円形の金属片を入れる。このケースをタイヤホイールにナットで固定すると、タイヤの回転にあわせて金属片が動き、「カチャカチャ」と音が鳴る。時速約20キロを超えると遠心力で金属片は動かなくなり、音がしなくなる。

 母美紀さんが「兵庫県発明振興会」の会員で、会の岡本好晃理事長に相談に乗ってもらった。不快な音にならないように、1カ月ほど材質や大きさの改良を重ねた。ケースの形をひし形にして、馬のひづめのような音になる「改良型」もできた。岡本理事長は「低コストで、既存の車にも簡単に後付けできる」と絶賛。実際に使うためには安全性の検証や法的な問題をクリアする必要があるが、藤原君は「実用化できたらいい」と期待している。

 モーター車の静かさの問題は、国土交通省でも委員会をつくって対策を検討中。同省は、低速時などに電子音を発する方向で議論しているが、「いろいろなアイデアが出てくることは歓迎」と話している。(佐々木学)

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