文化庁は国語世論調査で、例年通り慣用句の使い方も調べた。「にやける」や「失笑する」、「うがった見方」を、本来の言い方で使う人は3割を切るという結果も出た。気配りの紋切り表現が減少傾向にあることも分かった。
にやける、失笑は、それぞれ本来「なよなよしている」、「こらえきれずに噴き出して笑う」という意味で、うがった見方は「物事の本質を捉えた見方」。うがつは「雨だれ石をうがつ」というように、元々「穴を開ける」「貫く」ニュアンスがある。文化庁国語課の担当者は「言葉の意味は時代とともに移ろう。本来の意味と違う意味も、使用が広がれば固定する可能性はある」と話す。
一方、気配りの定型表現を見ると、「使うことがある」と答えた人が、13年前の前回調査から5ポイント以上増えたのは「お伺いしたいのは山々ですが」だけで、5.3ポイント増の40.3%。それ以外の表現はおしなべて減り、特に「お口に合うかどうか分かりませんが」「目の保養になりました」は約10ポイント下落した。
さらに、前置き表現の一部は、意外に気配りと思われていないことも判明。「悪いけど○○してくれない?」は、「気配りは感じない」もしくは「かえって煩わしい」と答えた人の合計は、2ポイント増の60.6%だった。(木村尚貴)