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JR西、類似脱線事故資料を提出せず 意図的に隠蔽か(1/2ページ)

2009年9月30日4時31分

 JR西日本が、宝塚線(福知山線)脱線事故の調査、捜査をしていた国土交通省航空・鉄道事故調査委員会(現・運輸安全委員会)と兵庫県警に対し、97年1月に開かれた同社安全対策委員会の会議資料のうち、カーブでの速度超過による脱線事故として宝塚線事故の類似事故とされる96年のJR函館線事故に関する資料を提出していなかったことがわかった。

 同社はこの1カ月前の会議の資料でも、函館線事故をめぐって自動列車停止装置(ATS)の必要性を指摘する資料を提出していなかったことがすでに判明している。神戸地検は、抜け落ちていたこれらの資料は、当時、鉄道本部長だった山崎正夫前社長(66)=業務上過失致死傷罪で在宅起訴=が宝塚線の事故現場にATSを設置する必要性を認識していたことを裏付ける重要な物証とみており、類似事故の資料が連続して提出されなかったことから、JR西が意図的に隠蔽(いんぺい)しようとした疑いが出てきた。

 抜け落ちていた資料はいずれも、神戸地検が去年10月に同社本社などを家宅捜索した際に押収。事故調から提出された資料とも照合した結果、足りない部分があることが発覚した。JR西は取材に対し未提出の事実を認めたが、いずれも「膨大な資料を要請から提出まで1カ月あまりで準備したため、単純なコピーミスや提出前の確認不足が原因で資料が欠落した。意図的に隠したわけではない」と説明している。

 関係者によると、欠落が新たに判明した資料は、97年1月14日に開かれた同社安全対策委員会の会議資料の一部。96年12月分の列車事故などを検証する会議で議題となった10項目のうちの1項目分で、同月4日未明に起きたJR函館線脱線事故の調査報告に関する資料4枚分だった。この資料には、カーブで制限速度を約40キロオーバーして脱線した事故の概要や、事故2日前からの運転士の乗務記録、事故原因、現場の詳細な見取り図などが記載されていたという。事故調には06年4月、兵庫県警には同年12月に、それぞれ4枚分が抜け落ちた状態で提出した。

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