NHKは2日、04年に発覚した紅白歌合戦などの番組制作費着服事件を起こした磯野克巳・元チーフプロデューサー(52)=詐欺罪で服役中=に対する損害賠償請求訴訟で和解し、元チーフプロデューサーへの弁済請求額が約1億4千万円で確定したと発表した。共犯者も含めてすでに約1440万円が弁済されており、約1億2570万円が残っている。
この着服事件は、不祥事がその後も次々と発覚し、受信料不払い問題にまで発展した一連のNHK不祥事問題の発端となった事件。NHKは被害総額を約2億2330万円とし、訴訟とは別に共犯者4人から回収した約5260万円を除いた約1億7070万円を、3件の訴訟で元チーフプロデューサーに求めていた。しかし東京地裁はうち1件の訴訟について約3360万円分が証拠不十分とした上で和解を勧告していた。NHKは「訴訟で確定した全額の支払いを求めていく」としている。