新型インフルエンザワクチンの接種について説明する足立信也・厚生労働政務官=20日、厚労省
厚生労働省は20日、新型の豚インフルエンザの国内産ワクチンを、妊婦や持病のある人、中高生らには2回接種することを当面の前提として、1回に減らすかどうかは臨床試験をして12月以降に決める方針を決めた。20代〜50代の健康な医療従事者は1回、1〜12歳の子は2回とする。
臨床試験の結果を踏まえて慎重に決める姿勢を示した半面、2回か1回かの判断を先送りした形だ。接種の準備を進める医療機関や接種計画を立てる都道府県の作業に影響が出る恐れがある。妊婦や持病のある人の接種は計画より2週間早い11月初めからの実施が可能になる。
足立信也政務官が記者会見を開いて発表した。医療従事者を1回にした点について、「持病のある人や妊婦に可能な限り早く接種することが望まれるため」と説明した。
妊婦や中高生は1回目の接種に合わせて数十人規模の臨床試験を実施。12月までに出る試験結果をもとに、2回目を接種するか決める。
持病のある人は1回目の後、11月中旬にまとまる健康な大人を対象にした別の臨床試験の2回目の接種結果を踏まえて判断する。1回という結論が出た場合であっても、医師と相談したうえで2回接種することを認める。白血病など免疫力が著しく低い患者が含まれているためだ。
医療従事者の接種は今週始まった。妊婦や持病のある人は11月、幼児や小学校低学年の子は12月、1歳未満の子の保護者と小学校高学年の子、中高生は1月に、それぞれ接種が始まる予定。これらの人以外の健康な大人の接種は決まっていない。
厚労省の専門家による意見交換会は16日、健康な大人について「原則1回接種」との方針で合意。ところが同時に、中高生や妊婦、持病のある人についても、「原則1回」でまとまったことを足立氏が問題視。改めて開いた意見交換会では、健康な大人以外を原則1回とすることに慎重な意見が多かったため、長妻昭厚労相ら政務三役が協議し、結論を出した。(野瀬輝彦)
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どうなる?接種回数
▼1回
・新型インフル患者の診療にあたる医療従事者
▼2回
・1歳〜12歳の子ども
▼当面2回(1回に減らすかは今後判断)
・妊婦
・基礎疾患(持病)のある人
・1歳未満の乳児らの保護者
・中高生
・65歳以上