【吉井亨】建築材としての需要が減ったスギやヒノキを伐採した後に、カエデを植える活動が埼玉県秩父市で始まった。カエデから採取した樹液を加工して特産品に育てるとともに、荒れる一方の山を守るのが狙いだ。
山林所有者やNPOメンバーらが今年6月につくった秩父樹液生産協同組合(山中敬久理事長、7人)。カエデの木1本につき年500円を山林の持ち主に支払い、樹液を採取して1リットル400円で観光土産品組合に販売する計画だ。
樹液組合によると、カエデは樹齢20年から300年まで春になると平均20リットルの樹液がとれるという。8時間ほど煮込むと40分の1に減ってシロップができ、1本の木が毎年8千円の利益を生み出すと試算する。メープルシロップとして知られるカナダ産は検疫のため樹液では輸入できないため、組合は「国内産の需要はあるはず」という。