ロッキーなど映画のテーマ音楽が流れる中、皿をぶつける=東京・多摩のショッピングセンター
世知辛い世の中。ため込みがちな怒りや涙を思いっきり発散したい。日常生活で実現しにくい、そんな希望にこたえる試みが登場している。
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「○○(上司の名前)のバカヤロー」「ボーナスゼロはないだろう」。叫び声とともに、フェースガードをした人たちが、コンクリートブロックめがけて皿やカップを投げつけていく。「ガッシャーン」と割れる音が響く中、歓声を上げ、ガッツポーズで腕を突き上げる。みんな晴れ晴れとした笑顔だ。
東京都多摩市のショッピングセンターの一角。停車したトラックの荷台での光景だ。同市の整体師原克也さん(28)が運営する移動店舗「八つ当たりどころ」。整体の患者の多くがストレスに悩んでいるのを知り、「積もりに積もったストレスを人ではなく、物に当てて発散してもらおう」と昨年暮れに始めた。
使用する皿やカップは岐阜県の陶器。売り物にならない不良品で、原さんが窯元などを回って買い集めている。客は時価なら数倍はする陶器を200円〜3千円で購入。割った後の破片は同県の工場で食器などにリサイクルされる。
ストレスの要因は会社や上司、夫や妻、恋人など様々。最近は不況を反映し、政治家への不満を口にする客も目立つという。派遣切りされたという客も多く、先日はある女性が派遣元の会社名を叫びながら力いっぱい、皿を割っていった。評判が徐々に広がり、地方都市への出張依頼も増えた。原さんは「海外では車などを壊す破壊セラピーがあるように、物を壊すことはれっきとした心理療法です。存分に八つ当たりして笑顔になってください」と話している。
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「泣ける」映画をみんなで見て、身も心もすっきりしよう――。そんな集いが、大阪府吹田市のミュージシャン乾匡志(いぬい・ただゆき)さん(44)が主催する「みんなで泣こう会」だ。「涙は心の汗。泣く体験を共有して明日への活力にしてもらおう」と、4年前から定期的に開催している。