3人が拳銃で撃たれ現場付近=6日午後4時10分、横浜市南区吉野町、朝日新聞社ヘリから、安冨良弘撮影
発砲事件があった現場付近=横浜市南区吉野町
3人に発砲した男が立てこもった現場付近=6日午後4時17分、横浜市南区吉野町、朝日新聞社ヘリから、安冨良弘撮影
3人が撃たれたビル(右)の前で、鑑識作業をする捜査員ら=6日午後4時42分、横浜市南区吉野町3丁目、林敏行撮影
6日午後2時半ごろ、横浜市南区吉野町3丁目の不動産仲介業「オーダイ住販」の応接室で、指定暴力団稲川会系組員の林賢二容疑者(62)=住所不詳=が、話をしていた職業不詳、原晃一さん(64)=横浜市港南区=ら男性3人に拳銃で発砲し、偶然通りかかった警察官が通報した。原さんら3人は腹や首を撃たれて重軽傷を負った。林容疑者は直後に自分の頭を撃ち、まもなく死亡した。神奈川県警は殺人未遂と銃刀法違反の疑いで、容疑者死亡のまま書類送検する方針。
県警によると、撃たれたのは原さんのほか、不動産業加藤利一さん(58)=横浜市南区=と、同加藤一郎さん(69)=横浜市泉区。林容疑者は3人との間で金銭トラブルを抱えており、4人で話し合っていたとみられる。
林容疑者と3人は同日午後、「部屋を貸してくれ」とオーダイ住販を訪れたという。4人は事務所の奥にある応接室で話し合っていたが口論となり、林容疑者が持っていた回転式拳銃で発砲。3人が事務所を逃げ出した後、林容疑者が「おれは死んでやる」と叫び、直後に銃声が聞こえたという。
同日午後4時すぎ、捜査員が応接室に入ったところ、林容疑者が頭から血を流して倒れていた。事務所内には、ほかに女性1人がいたが無事だった。林容疑者らがいた応接室は、林容疑者がかつて所属していた暴力団の事務所として2年前まで使われていたという。
現場は横浜市営地下鉄・吉野町駅に近い住宅密集地。雑居ビルやマンションが立ち並び、小学校や保育園もある。
近くに住む女性(64)は同日午後2時半ごろ、外で「ドンドン」と鈍い音がするのを聞いた。外に出ると、肩から胸にかけて血を流した男性2人がぐったりとしゃがみ込み、傷口を押さえるようにしていたという。女性は「怖いばかりです」と振り返った。
現場から数十メートルの保育園では事件当時、約30人の園児がおやつの時間だった。園長は「拳銃が使われたなんて怖いです」と声をひそめた。2歳の長男を預けていた男性会社員(42)は、心配でたまらず、終業前に退社して保育園に駆けつけた。「この近くは物騒なところもある。心配でたまらなかった」と話し、子どもの手を握った。