島根県浜田市の県立大1年の平岡都さん(19)が広島県の山中で遺体となって見つかった事件で、平岡さんが住んでいた女子寮=同市原井町=付近で10月下旬の夜、車に乗った不審な男が女子学生に声をかけていたことが、大学関係者への取材でわかった。大学周辺では今春から、声かけ事案が相次ぎ、目撃された不審な車の中には島根ナンバーや、平岡さんの遺体が見つかった広島県のナンバーの車もあった。平岡さんの遺体は車で運ばれ遺棄された可能性が高く、県警もこうした事実を把握し、不審車両の割り出しを進めている。
県立大2年の女子学生(19)は、平岡さんが行方不明になる約1週間前の10月20日午後10時半ごろ、女子寮近くで黒い乗用車に乗った男に「県立大どこ?」と尋ねられた。道順を教えると「それはいいけん乗らん」と持ちかけてきたという。この学生は「帰りが遅くなることも多いので怖い」と不安そうに話した。
また、10月上旬には、女子寮近くに住む県立大1年の男子学生(19)が、寮の近くで車内に人が乗った不審な黒い車が止まっているのを目撃したという。
県立大などによると、大学や女子寮の近くで車に乗った若い男が女子学生に声をかける事案が4月から7月ごろまで十数件起きたため、7月上旬から「キャンパス見回り隊」を組織し、大学教職員らが夜間に女子寮周辺を見回り、浜田署も巡回し警戒にあたった。見回り隊に参加した教員によると、これまでに目撃された不審車両のナンバーを事務職員が控えたメモには広島など県外ナンバーも含まれていたという。
大学や県警によると、8月以降は不審者の情報はほとんど寄せられなくなっていたとしている。