新型の豚インフルエンザで重い肺炎になり、1週間以上入院した子どもがこれまでに194人にのぼり、インフル脳症と肺炎を併発した子どもも10人いることが、日本小児科学会の調べでわかった。どちらも季節性ではあまりみられない症状だという。
同学会新型インフルエンザ対策室(室長=森島恒雄・岡山大教授)が、新型による重い肺炎や脳症、心筋炎で、1週間以上入院した子どもの5日現在の報告を集計した。194人の重い肺炎の子どものうち、亡くなったのは1人だった。大半は回復しているというが、学会の予防接種・感染対策担当理事、野々山恵章防衛医大教授は、「1週間以内に退院できる子も多いので、実際はもっと大勢が肺炎になっているのでは」と指摘する。
脳症の報告は57人あった。詳細な事情がわかった27人のうち、4割近くの10人は肺炎も併発していた。
また、人工呼吸器が必要なほど重症化した子どもの中には、通常の方法では吸引できないほど、たんの粘度が高い例が散見されたという。肺炎で入院した40人のうち4人が人工呼吸器を必要とした昭和大横浜市北部病院では、4人とも、たんがモチ状に固まっていた。「細い管で引っ張ってこないと出せなかったが、わかっていれば対応できる」と梅田陽こどもセンター長は話す。(大岩ゆり)