鳩山由紀夫首相は10日、02年から08年まで7年分の資産等報告書などの訂正を衆院事務局に届け出た。これまで記載していなかった計14銘柄の保有株などを新たに報告したことで記載漏れが明らかになった。株式売買で得た所得の申告漏れで所得等報告書も今月訂正しており、首相側のずさんな情報公開の実態が改めて浮き彫りになった。
訂正されたのは、衆院選当選時の資産を報告する「資産等報告書」と、1年間に増えた資産を報告する「資産等補充報告書」。
03年と05年分の資産等報告書ではそれぞれ、ソニーやNTTドコモなど5銘柄が記載漏れとなっていた。補充報告書では、7年分でパナソニックや三井物産など計12銘柄の記載漏れがあったとして訂正した。
株式以外では、05年9月時点で額面価格4269万5千円の有価証券を保有していたが、資産等報告書に記載していなかった。また、07年の補充報告書でも約7164万円の有価証券が記載漏れとなるなど、訂正が重なった。有価証券の種類は「その他」とされ、具体的な内容は明らかにされていない。
さらに、03年11月の時点で金銭信託として元本総額約7800万円を保有していたが記載漏れとなっていた。
鳩山事務所は10日、朝日新聞の取材に対し、「証券会社などに問い合わせたところ、これまで報告していなかった株や公社債などの資産があったことがわかったため、訂正した。株の取得時期はわからないものもあるが、証券会社が管理していたので、税務処理はきちんと行われている」と説明した。