【貞国聖子、赤井陽介】フグの最大70倍の毒を持つカワハギ科の熱帯魚「ソウシハギ」が、太平洋や瀬戸内海沿岸に出現している。今夏の猛暑と残暑で海水温が過去最高の水準まで上がったため、生息域が変化したとみられる。鍋や刺し身で人気の「ウマヅラハギ」に似ており注意が必要だ。
水産総合研究センター瀬戸内海区水産研究所によると、ソウシハギの成魚は全長約50〜75センチで、青い波模様とうちわのような大きな尾ひれが特徴。幼魚は緑色をしている。
ウマヅラハギとは頭部が長い点が似ているが、内臓に「ハコフグ」や「アオブダイ」にもある猛毒「パリトキシン」を含み、食べると呼吸困難や手足のしびれで死に至ることも。厚生労働省のまとめでは、パリトキシンによる中毒は1953〜2009年に少なくとも36件発生し、6人が死亡しているという。