新型の豚インフルエンザの国内産ワクチンについて、長妻昭厚生労働相は11日夜、記者会見し、健康な成人の接種を1回とする方針を公表した。対象には、妊婦や65歳以上の人も含まれる。
健康な成人は1回でも2回でも得られる免疫がほぼ変わらないとの臨床試験結果がまとまり、同日の専門家の意見交換会が「1回でいい」との見解をまとめたのを受けた。長妻氏は「接種回数を1回にしたことで、次の優先接種の対象者に早く接種できる」と語った。
厚労省はこれまで、接種を「原則2回」とし、国内産2700万人分を含む7700万人分を確保するとしていた。1回接種になれば国内産ワクチンを接種できる人は増える。ただ新たな接種計画の公表は来週以降で、接種を準備する都道府県などの作業に影響が出そうだ。
13歳未満の子どもは従来通り2回とした。また、持病のある大人は原則1回だが、抗がん剤治療を受けているなど免疫機能が極端に低下している患者については、必要なら、2回接種するとした。
中高生については、12月中旬に出る別の臨床試験の結果を待って検討する。
長妻厚労相は会見で、接種回数の方針変更で自治体などの混乱を招いている点について「決してさみだれ式を意図しているわけではない。間違いない判断を重視した。ご理解頂きたい」と話した。