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【奥山晶二郎】板前がすしを握る画面をドラッグすると、カウンター越しに舌鼓を打つ客の姿――。東京の街のパノラマ写真制作のために来日したチェコ在住の米国人写真家ジェフリー・マーティンさん(36)が、未来の映像技術を披露した。パノラマ写真と動画、双方の特徴を兼ね備えた「モーションVR(バーチャルリアリティー)」という手法だ。
モーションVRの映像人々が行き交い、活気あふれる築地市場(東京都中央区)の映像。一見するとただの動画だが、マウスなどで画面をなぞると、右でも、左でも、後ろでも、自在に見ることができる。その間、映像は再生され続ける。
四つのレンズを使ったビデオカメラで360度の視界をカバーし、その映像を専用のソフトでつなぎ合わせた。「フレームという概念がなく、後ろに目が付いているかのように、撮影した場所を自由に動かしながら眺めることができるのが、モーションVRの特徴」とマーティンさん。四つのレンズと確認用のプレビュー画面が一体になったカメラは独自に開発したという。