博多織をモチーフにしたラインが車体に入ったプレミアムタクシー=12日午前、福岡市博多区、溝脇正撮影
安全運転と接客に優れた運転手が乗る「プレミアムタクシー」事業が12日、福岡市とその近郊で始まった。市タクシー協会が無事故・無違反、苦情なしの運転手に、4日間の研修を行い「プレミアム」と認定。車の外装や制服も統一する。景気低迷の中、サービス向上で利用者を増やしていこうとの狙いだ。
現在、20社86人が認定されているが、車両の準備が間に合った6社7台態勢でスタートした。1〜2年後には、100社加盟の法人タクシーの1割に当たる500台にしたいという。料金は通常の小型運賃。
黒の車体に、地元の「博多織」を模したおそろいのステッカーをつけた。運転手のネクタイも同じ柄だ。「福岡らしい人情と温かみ、文化に触れられるタクシーをつくりたい」と同協会の中井真紀会長。
運転手の一人、角一史(すみ・ひとし)さん(52)は「福岡全体の接客のレベルを私たちで引き上げていきたい」と話した。
02年に新規参入や運賃の規制が緩和された結果、タクシー業界では競争が激化。一方で景気低迷により、利用者は減っている。福岡市と近郊の「福岡交通圏」では、02年3月末に4278台だった法人タクシーは、今年3月末には5247台に増えたが、利用者は01年度の6212万人から、昨年度は6020万人になった。