纒向遺跡で見つかった大型建物跡。黄色のポールが柱穴の位置。無人駅のJR巻向駅(左奥)を利用して多くの見学が見込まれる=奈良県桜井市、西畑志朗撮影
纒向遺跡で見つかった大型建物跡の発掘現場(ブルーシート周辺)。無人駅のJR巻向駅(右)を利用して多くの見学が見込まれる=奈良県桜井市、渡写す
邪馬台国の宮殿だった可能性のある大型建物跡(3世紀前半)が見つかった奈良県桜井市の纒向(まきむく)遺跡。古代史の謎に迫る発見とあって、市は14、15両日の現地説明会に1万人以上の参加を見込む。市人口の6分の1の規模で、JRも臨時電車の運行を決めた。桜井市は「万一、事故などがあってはならない」と、職員ら50人を現地に派遣する警備態勢を敷く。
現地説明会は両日とも午前10時〜午後3時。参加無料、雨天時は中止する。
市教委文化財課には発表があった10日以降、説明会の場所や行き方、時間などを問い合わせる電話が1日100本以上殺到している。東京や愛知、広島、九州など遠方からの電話も多く、邪馬台国に関する持論を30分以上、とうとうと語る人もいたという。「ほぼ鳴りっぱなし。受話器を取るだけで手が痛くなった」と担当者は話す。
市教委は説明資料を1万4千人分用意。最寄りのJR巻向駅は無人駅のため、職員と警備員約50人が駅や道筋に立ち誘導する。駅から西へ出てすぐの旧纒向小学校跡地に受付を設け、500人単位で順次、発掘現場まで案内。20分交代で説明する。竹田勝彦・市教委文化財課長は「遠方から来てもらって事故があってはいけない。地域住民にも迷惑のかからないよう、道案内にも力を入れたい」。
巻向駅は普段は1時間に普通電車(2両編成)2本程度だが、JR西日本は6両編成の臨時電車を14日午前中に1本、15日に3本運行する。現地に駐車場はなく、市教委は公共交通機関での来場を呼びかけている。雨天中止の判断は午前7時すぎの見込み。問い合わせは市教委文化財課(0744・42・6005)へ。(渡義人)