ミシュランガイド東京編10年版=ミシュラン提供
ミシュラン・ガイドの総責任者ジャンリュック・ナレ氏=国末写す
【パリ=国末憲人】星の数によるレストランの格付けで知られる「ミシュランガイド」の総責任者ジャンリュック・ナレ氏が12日、朝日新聞のインタビューに応じ、近く発売される10年版東京編では星付きの店が大幅に増えることを明らかにした。現在の173店が「200店前後になる」とし、「東京は世界の美食の首都だ」と評価した。
覆面調査や厳格な情報管理で知られる同書の発行元が事前に内容を明かすのは異例。星付きの店が世界最多の東京への敬意の表れだという。
フランスのタイヤメーカー、ミシュランが発行する同ガイド東京編の09年版には、都市として世界最多の星付きレストラン173店が掲載されている。本場パリの65店を大幅に上回っているが、ナレ氏は「10年版では、東京で多数の店が新たに星を獲得する。星付きの店は200店前後だ」と述べた。
ナレ氏はまた、東京を「世界一のグルメの街」と位置づけるとともに、2位以下は京都、パリ、大阪、ニューヨークの順だと発言。日本への評価が高い背景を「すし、ウナギ、懐石といった分野別の料理がしっかり確立され、各分野を極めようと素材を選び、技術を磨く職人がいる。他の都市にはみられない特徴だ」と分析し、「東京にはパリの4倍の飲食店があるが、質も格別」と絶賛した。
一方で、日本のレストランは「店が小さく、予約が取りにくい」と欠点も指摘した。
ミシュランは10月に初の京都・大阪編を発売し、計150店に星をつけた。ナレ氏は「東京に比べ、京都、大阪の店の方がサービスがきめ細かい」とも述べた。
10年版東京編の内容は、17日に日本で公表される。