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2011年11月15日3時1分

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茶のしずく石けんで66人重篤 アレルギー症状471人

写真:悠香が自主回収中の「茶のしずく石鹸」=国民生活センター提供拡大悠香が自主回収中の「茶のしずく石鹸」=国民生活センター提供

図:茶のしずくせっけん以外の自主回収中の33商品拡大茶のしずくせっけん以外の自主回収中の33商品

 延べ約467万人に約4600万個販売され、小麦由来成分による重いアレルギー症状を引き起こすとして自主回収中の悠香(福岡県)の「茶のしずく石鹸(せっけん)」の旧商品をめぐり、発症者が471人に上ることが、厚生労働省のまとめでわかった。うち66人は、救急搬送や入院が必要な重篤な症例で、一時意識不明に陥った例もあった。

 14日にあった厚労省の薬事・食品衛生審議会医薬品等安全対策部会で、10月17日までに悠香から報告のあった件数が示された。一方、日本アレルギー学会には千件を超す症例が報告されているといい、被害件数は増える可能性がある。

 症例は、全身の腫れや呼吸困難など。小麦アレルギーが元々なかった人も、アレルギーの原因物質が目や鼻の粘膜などに毎日少しずつ付着することで、発症することがあるという。原因となった小麦由来成分は様々な石鹸や化粧品で使われているが、悠香の自主回収の後、悠香と同じ小麦由来成分を使っていた10社が33商品計380万個余を自主回収している。

 一方、各地の消費生活センターには14日現在、健康被害の相談が936件寄せられている。「昨年11月と今年2月に呼吸困難の発作を起こし、意識不明の重体になった」(兵庫県・60代女性)▽「食後に胃痛がしてじんましんが出る」(岩手県・20代女性)▽「パンなどを食べた後に運動をすると両目の腫れやじんましんの症状が出る」(熊本県・40代女性)――などだ。

 また、この問題に詳しい国立病院機構相模原病院(神奈川県相模原市)の福冨友馬医師によると、日本アレルギー学会に報告された症例は、医師の診断書つきが約300件、自己申告が約900件に上る。アレルギー症状は問題の石鹸を使うのをやめると改善に向かうが、根本的な治療方法は見つかっていないという。

 北海道、東京、愛知、大阪、福岡など13都道府県で被害弁護団が結成され、仙台地裁では損害賠償を求める訴訟が起きている。

 悠香はお客様窓口(0120・112・266)で、交換返品や被害の相談に応じている。日本アレルギー学会は10月、この石鹸によるアレルギーの診断基準を公開した。使用後30分以内にかゆみや鼻水が出る、小麦を食べると目や顔のかゆみ・腫れが出る、など。診断できる医療機関もホームページ(http://www.allergy.go.jp/allergy/flour/003.html)で公開している。

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