【村田悟】東日本大震災で河口付近の堤防が津波で被害にあったり、海底の地盤が沈下したりしたことを踏まえ、国土交通省は15日、東北地方の五つの河川の河口付近の堤防をかさ上げするため、河川整備基本方針を変更したと公表した。
対象は北上川、旧北上川、鳴瀬川、名取川、阿武隈川。海底の地盤沈下で高潮時の波の打ち上げが想定より高くなったり、津波が押し寄せた場合の想定を盛り込んだりしたため、河口付近の堤防は1〜3.8メートル高くなる見通しだ。
河川堤防は洪水や高潮時の水位を想定して高さが決まっていた。だが、大震災では河口付近で甚大な津波被害があり、津波による水位上昇も想定に含めた。
国交省は今後、東海や四国などでも、数十年〜数百年の間隔で発生する地震を前提に、津波を想定した基本方針の見直しを検討する方針だ。