20日午前11時45分ごろ、岐阜県飛騨市神岡町跡津川の東北大のニュートリノ観測施設「カムランド」付近から出火。約1時間半後に鎮火したが、同大職員や学生、鉱山関係者の計10人が病院に運ばれ、このうち5人が煙を吸ったり手をやけどしたりするなどの軽傷を負った。
岐阜県警や東北大ニュートリノ科学研究センターによると、火災は神岡鉱山の坑道入り口から約2キロ地点で起きた。この日は、鉱山関係者2人が火災現場付近で、老朽化した空気清浄機(ラドン除去装置)の解体作業をしていた。グラインダーで切断中の火花が、清浄機内に残っていた冷媒のメチルアルコールに引火したのではないかと見て調べている。
カムランドは現在停電中で実験は中断しているが、検出器など主な設備に被害はないという。現地責任者の古賀真之・東北大准教授は「同じ事故を起こさないよう安全面の見直しをし、速やかに実験を再開したい」と話した。