国立感染症研究所は、インフルエンザ脳症の患者が、7月以降、28都道府県で132人に上っていると発表した。例年(9月から翌年8月まで)は50人前後報告される。調査が始まった04〜05年のシーズン以降と比べると、7月からの4カ月だけで倍以上になった。
7月以降はインフルのほとんどが新型になったとみられている。脳症患者は1〜67歳で、ほとんどは子ども。7歳が22人と最も多い。季節性インフルでは3歳以下のことが多く、新型では年齢が高い傾向にある。その後の状態を確認できた59人のうち49人(83%)は回復したが、7人(12%)は運動まひなどの後遺症が残った。3人(5%)は死亡した。
同研究所の岡部信彦・感染症情報センター長は「季節性に比べると発症後の経過は良く、必要以上に怖がることはない。ただ、子どもの場合は発熱だけに気をとられず、意識障害やおかしな行動がないか注意することが必要だ」という。