愛知県豊川市の豊川信用金庫蔵子(ぞうし)支店で、客と職員計5人が約13時間にわたり人質にされた事件で、無職長久保浩二容疑者(32)が事件直前、近くのカラオケ店で無銭飲食をしたり、別の信用金庫を襲おうとしたりしていたことが、捜査関係者への取材でわかった。県警は、警備が厳しかったため、標的を豊川信金に変えたとみている。
長久保容疑者は22日午後2時17分ごろ、サバイバルナイフを持って同支店に押し入り、女性客(48)のほか、支店次長(41)と女性職員3人を人質にし、警察官に対し、総理大臣をテレビに出させるよう要求したとして、人質強要処罰法違反などの疑いで24日に送検された。
捜査関係者やカラオケ店関係者によると、長久保容疑者は22日午前11時前、同支店から約200メートル離れたカラオケ店に1人で訪れた。午後8時まで滞在できる「フリータイム」コースを選び、料金1600円を払って部屋に入った。カルアミルク、カルボナーラ、バニラアイス、カマンベールチーズなど3510円分を注文。午後1時過ぎ、飲食の支払いをせずに店を出た。