愛知県豊川市の豊川信用金庫蔵子(ぞうし)支店で、客と職員計5人が約13時間にわたり人質にされた事件で、無職長久保浩二容疑者(32)が「目立ちたくて事件を起こした」と供述していることが、捜査関係者への取材でわかった。事件3日前には、60キロ離れた同県一宮市のファミリーレストランで女性店員を刃物で脅し、代金を払わずに逃げる事件も起こしていたという。
長久保容疑者は22日午後、サバイバルナイフを持って同支店に押し入り、女性客1人と職員の男女4人を人質にし、総理大臣をテレビに出させるよう要求したとして、人質強要処罰法違反などの疑いで24日に送検された。「自暴自棄になっていた」とも供述。ただ、逮捕直後には「野田首相の退陣が目的だった」と話したり、接見した弁護士には政治への不満も述べたりしているという。
一方、長久保容疑者は19日午前0時40分ごろ、一宮市のファミリーレストランを1人で訪れた。店によると、帽子を深くかぶり、出入り口そばの席に座った。ステーキやつまみ、梅酒2杯、熱かん1杯(計約2200円分)を頼んだ。うたた寝をしている様子で、同4時ごろ、さらにデザートなどを注文した。