現在位置:
  1. 朝日新聞デジタル
  2. 社会
  3. 記事
2012年11月29日7時59分

印刷用画面を開く

mixiチェック

このエントリーをはてなブックマークに追加

患者多い病院、高い生存率 食道がんの放射線治療

 【大岩ゆり】食道がんの放射線治療は、治療を受ける患者数が多い病院ほど治療成績が良いことが分かった。患者数によって、5年後の生存率に3倍以上の差があった。全国の放射線治療専門医の研究チームが9病院を調べた。日本放射線腫瘍(しゅよう)学会は放射線治療の集約化も検討する。

 NPO法人・日本放射線腫瘍学研究機構の消化器グループに所属する近畿大病院や京都大病院、名古屋大病院、東北大病院など9病院で調べた。1999〜03年に食道がんで放射線治療を受けた650人をがんの進行具合に応じて、5年後の生存率と、各病院が治療した患者数を分析した。

 この結果、手術が可能な中期のがんでは、患者数が一番多い病院(約30人)の5年後の生存率は40%だったが、一番少ない病院(約10人)は約12%と明らかな差があった。手術ができない進行期では、患者数が一番多い病院(約30人)の生存率は約30%、少ない病院(約10人)は0%だった。早期のがんでは、患者数と治療成績に目立った違いがなかった。

 病院ごとの治療成績は公表されていない。

 研究をまとめた近畿大の西村恭昌がんセンター長(放射線科)は「患者数が多いほど医師も治療に慣れ、成績もよくなると考えられる。食道がんのように患者数が比較的少ないがんは、少数の病院に集約化して治療した方がいいのではないか」と話す。

PR情報
検索フォーム

おすすめ

認知症患者の中で少なくないというピック病、レビー小体型。「人が変わった」ら要注意?

「体の一部でも生きていてくれれば」、と母親は臓器提供を申し出ました。

染色体異常があり、長期の生存率は低いと告げられた女の子。両親の決断は…。

ある日突然襲ってくるかもしれない脳卒中に全に備えるために。頼れる病院はここだ!

日本の「病院」はどうなってしまうのか。医療崩壊の現実を見つめる渾身のルポ。

医師数や医療設備などの医療機能はもちろん、経営も健全な病院はどこか。


朝日新聞購読のご案内
新聞購読のご案内事業・サービス紹介

アンケート・特典情報

朝日新聞社会部 公式ツイッター