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2012年11月30日5時3分

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秋篠宮さま47歳 会見の主なやりとり

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 秋篠宮さま誕生日に際して開かれたご夫妻の記者会見でのやりとりの要旨は以下の通り。

 (問1)東日本大震災から約1年8カ月が経過したものの、被災地の復興への道のりはいまだ半ばの状況です。一方で今年は、ロンドン五輪で日本選手団が大活躍するなど、国民を勇気づける明るいニュースもありました。皇室では天皇陛下の心臓手術、寛仁さまのご逝去があり、心労の多い日々が続いたと推察します。また6月に、殿下は妃殿下とご一緒にウガンダを皇族として初めて公式訪問されました。この一年を振り返り、印象に残った出来事をお聞かせ下さい。

 (秋篠宮さま)3月、東日本大震災被災地の宮城県から100人以上の、小さいお子さんから高齢の人たちが、支援した人たちに「ありがとう」を伝えたいというミュージカルを上演しました。私たちも佳子も鑑賞し、被災者の人たちが元気に歌って踊って、演じて下さった姿を見てとてもうれしく思い、強く印象に残りました。

 東北地方で被災した文化財を展示する会があり、眞子も行きました。地域の宝である文化財が多く失われたけれども、幸いに救出されたものをできる限り前の状況に戻すべく、さまざまな機関が作業にあたっているわけです。私がおります山階鳥類研究所も、救出された鳥類標本の修復を手伝いました。私にも研究所にも大変よいことだと思っております。

 海外はウガンダに2人で行きました。アフリカを2人で訪問するのは初めてになります。外交関係樹立50周年の機会で、ムセベニ大統領はじめ多くの人たちに温かく迎えていただいたことを大変うれしく思います。稲の栽培技術とか品種の開発、独立した50年前早々に現地で創業した人たち、その他さまざまな日本人が関わっていると改めて認識しました。ナイル川の源流を訪れ、ウガンダの自然に触れることができ、大変よい思い出となりました。

 両陛下はじめ皇族との交流は、本年も私たちの長男が、初夏ぐらいからですか。相変わらず虫とりが好きなものですから、頻繁に御所に出かけ、私たちも一緒に行くことが多かったわけです。両陛下と私たち3人で、かなり多くの時間を過ごせました。

 皇族同士は行事などがあるとき、待ち時間に話をする機会はあります。赤坂御苑の中を散策しているときに会って立ち話をすることはあるわけですけれども、全般的に言うと、交流という意味ではそれほど多くないと思います。

 (紀子さま)ふだんのお務めもございますので。

 (問2)今夏、眞子さまは英国のエディンバラ大に留学され、佳子さまと悠仁さまはそれぞれ大学と小学校に進学の時期を迎えました。3人のお子さまについて、最近のご様子や教育方針などについてお聞かせ下さい。特に眞子さまと佳子さまについては、今後のご公務で期待されることや、結婚についてどのようなお話をされているのか、悠仁さまについては、お年の近い愛子さまとのふれ合いも含めてお願いします。

 (秋篠宮さま)長女眞子はスコットランドに行っており、それほど頻繁に連絡をとっているわけではありません。どういう生活をしているのか、私はそれほど知っておりません。何か連絡があるときだけ簡単なメールを打ち、簡単な返事が来るくらいです。現地で楽しく有意義な時間を過ごしてくれていると思います。先月、21歳の誕生日(10月23日)の前後、お友だちに何回か会い、誕生パーティーのようなことをしてくれたと喜んでおりました。

 次女の佳子はいま高校3年生です。忙しい時期ですけれど、秋は学園祭などがあり、参加をとても楽しみにしておりました。彼女も有意義な最後の高校生活を過ごしていると思います。

 (紀子さま)長女の眞子は夏からエディンバラ大学に短期留学しております。着きましたのが8月下旬で、エディンバラ・フェスティバルが開催されており、音楽や舞踊などを鑑賞する機会に恵まれました。9月から大学が始まり、長い歴史と多様な文化を持つエディンバラで、友人らと有意義な大学生活を送っているようで、うれしく思います。

 次女の佳子は高校3年生で秋も高校最後の運動会、文化祭に参加しました。最終学年も半分が過ぎ、友人らと充実した日々を過ごしていると思います。

 娘2人の中学、高校あわせて9年間、学校行事を参観し、娘たちの様子を見ることができ、私自身が同じ学校(学習院女子中等科・高等科)に通っておりましたので、そのころを懐かしく思い出す機会にもなり、こういう機会ももう少しと思いますと、時の流れを強く感じます。

 夏は次女の佳子は私たちと一緒に全国高等学校総合文化祭で富山県を訪れ、高校生の文化活動を見せていただきました。宮邸ではパラグアイやブラジルから訪日された生徒、学生の皆様とお会いし、親しく交流しました。進路のことなど将来に向けて自分の考えをまとめる機会として、大切に過ごしてほしいと思っております。

 (秋篠宮さま)長男の悠仁の昆虫好きは今でも続いていて、休みの日などによく捕虫網を持って虫取りに出かけます。最近は折り紙にも関心を示しています。(ペーパー)クラフトみたいな、たとえば切って組み立てると恐竜ができあがるものにも関心を持って、手を使って作るということに、非常に興味がある感じがいたします。

 (紀子さま)最近は自転車に乗ることが多くなりました。主に御用地内に、私たちも自転車に乗って一緒に出かけることもあります。次女は高校3年生なのであまり余裕がございませんけれども、悠仁が「行かない?」と誘って、ちょっと運動がてら姉と一緒にサイクリングをしていることもございます。

 ヘルメットをかぶり、玄関を出ますと、すぐ坂道がございまして、その急な坂道を上り、今の季節はムベの実が実っている道を通り、砂利道を走り、自転車の小さな旅を楽しんでおります。

 (秋篠宮さま)結婚については本人次第で、こちらが何か言うことは今の段階ではありません。

 (紀子さま)結婚について具体的に話すことはございません。

 敬宮(愛子)さまとご一緒するときは、悠仁や佳子が一緒のことが多く、3人で楽しく過ごすことがあります。来月に敬宮さまは11歳のお誕生日を迎えられますが、年齢が上がられるにつれ、佳子とお話されていることが多くなっているように思います。2人とも10代で、女の子同士のお話を楽しんでいるのではないかと思います。

 長男は部屋の中でも乗り物遊びをしております。外出した時に見かける道路標識や車、歩行者の信号などに関心を持ち、家に戻りましてから紙に描き、立体的に作って、いろいろなところに置いたり貼ったりしながら、子ども用の小さな車で両足でけりながらハンドルを動かし、時には勢いよく動き回っております。

 11月、約2週間にわたる幼稚園の秋の休みが終わり、今は木々の葉がきれいに色づく園庭で、友だちと元気に遊んでおります。幼稚園の年少、年中の時は組単位で過ごすことが多くありましたが、今年の春から年長組になり、二つの組が混ざってグループやチームを作り、遠足などの活動をするようになりました。幼稚園最後の運動会では年長組が6チームに分かれ、綱引き、お遊戯、リレーなどに参加しました。リレーでは同じチームの仲間を応援したりされたりし、組を越えて仲間と思いを共有する大変良い機会になりました。

 (秋篠宮さま)私も運動会だけは見に行くんですけれども、年少組と、年長組になった今年、その3年間でずいぶん子どもというのは大きくなる、成長するものだなという印象を持ちました。

 (紀子さま)年少の時は、運動会がどういうものか分からず参加しておりましたが、年中になりだいぶ様子がわかり、年長組では年少、年中の競技や保護者の参加する競技も楽しみながら、幼稚園最後の運動会を過ごしていたと思います。楽しい一日でした。

 (問3)天皇陛下は今年2月に心臓バイパス手術を受けられ、胸水を抜く治療を経て、葉山で和船をこがれるまでに回復されました。皇后さまは万全とはいえない体調の中で献身的に支えられました。手術の前後の両陛下のご様子や、ご家族で交わされた会話、印象に残っているエピソードなどをお聞かせください。

 (秋篠宮さま)手術が無事に終了したことを大変うれしく思いましたが、その後、胸水がたまる問題が出てまいりました。陛下自身も非常に大変であられたと思いますけれども、皇后陛下もさぞ心配されたと思います。しかし気候が良くなり、回復されて、英国にも行くことができたのは私たちにとりまして大変うれしいことでした。

 手術を迅速に決断されたのは、昨年の東日本大震災以降、日本が大変な状況にある中、少しでも良い健康状態で務めを果たしたいというお気持ちがあったからではないかと推察しております。

 東京大学そして順天堂大学が協力して手術にあたっていただき、執刀された順天堂大学の天野(篤)教授をはじめ、医師の方々に深く感謝しております。

 (紀子さま)心臓のご手術ということで大層ご案じ申し上げましたが、ご無事にご手術がお済みになられましたことに、たいへん安堵(あんど)いたしました。ご手術後、胸水のことでおつらく、また皇后さまもご心配でいらしたと思いますが、春の訪れとともにだんだん良くなられ、御所のお庭で春草をお摘みになられたお話をうかがい、大変うれしく思いました。皇后さまがおそばにいらしたことは、天皇陛下にとりまして大変大きな心の支えになられたと思います。寒さが増してまいります中で、両陛下にはお健やかな日々をお過ごし遊ばされますよう願っております。

 (問4)殿下は平成22年の記者会見で、天皇陛下のご負担軽減について「常に考えていかなければならない」と述べられ、昨年の記者会見では「定年制はやはり必要になってくると思います」とお話しになりました。皇后さまについては、宮内庁が先月20日のお誕生日の際、もう少しご休養の日数を取っていただかなければならないとの考えを示しています。両陛下の公務の負担軽減について、最近のご健康状態も踏まえ、現在どのようにお考えでしょうか。

 (秋篠宮さま)天皇陛下は公務のほか、様々な公的な行事への出席があります。皇后陛下も同じになります。今年は、入院されていたこともありますが、それでも相当な数のご公務と公的な活動がおありになったわけです。

 負担軽減は当然必要ですが、一方で、陛下でないとできないお仕事もかなりあるわけです。公平性をきちんと維持しながら行事を少なくしていくことは、なかなか難しいと思います。一つのところから依頼があって、それは受けるけれども、横並びの状況があった場合、もう一つのところからあったのは断る、それはできないですね。公平性をきちんと維持しながらどうやってご負担軽減をしていくかは、以前もお話ししましたけれども、行事の内容を変えていくということになると思います。

 陛下のご意志を尊重しなければいけませんし、もろもろのことを考えますと、ご負担を軽減する、量的なものを軽減していくということは、意外と難しいと思っております。そうは言うものの、周り、私たちも含めて、それから宮内庁などは、どのようにしたらご負担を軽減できるかを常に気をつけていなければいけないと思います。

 (問5)政府は、皇族女子が結婚により皇籍を離脱する現在の制度を見直すため、有識者ヒアリングを行い、10月5日、論点整理を発表。内親王が結婚後「皇族の身分を保持する」「皇籍離脱後も国家公務員として公的な立場を保持する」などの案を示しました。殿下は昨年の誕生日に際しての記者会見で、「今後の皇室の在り方を考える時には私もしくは皇太子殿下の意見を聞いてもらうことがあって良いかと思います」と述べられました。

 将来皇位を継承する立場にある悠仁さま、2人の内親王の父親として、現行制度のままでは皇族が減ってしまう現状や、今回示された案をどのように受け止めておられるのか、眞子さま、佳子さまとお話しされたことがあれば、その様子も含めてお聞かせください。

 (秋篠宮さま)皇族の数が少なくなることについて、国費負担の点からも決して悪いことではないというお話をいたしました。一方で、もし仮に今後も皇室を集団として残していくのであるのならば、ある程度の人数が必要であることもお話しいたしました。この考えは今でも変わっておりません。

 有識者ヒアリング等の様子も、折に触れて聞いております。しかしこれも制度のことになるわけですので、国会の議論に委ねるわけです。現在さまざまな議論が行われている最中ですので、私がここで何か意見を述べるのは控えたいと思います。

 娘たちと話したことはありますし、現在の状況も伝えておりますので、彼女たちも承知をしていると思いますけれど、どういう話をしているかここで述べるのは控えたいと思っております。

 (関連質問1)殿下は天皇陛下の手術があった翌日の2月19日、皇太子さまとともに陛下をお見舞いされました。そのときの陛下の様子、やり取りなどを教えていただければ。殿下から見て「ああ、本当にご回復されたのだな」と実感されるシーンがおありでしたら、あわせて教えてください。

 (秋篠宮さま)手術直後に病院にお見舞いに行った時は、それほど長い時間、お話できる状況ではありませんでした。具体的にどういう話をしたかはちょっと記憶にありません。お見舞いの言葉を述べ、一言二言何か話して、全部で10分か15分だと思いますけれども、部屋に皇太子殿下と一緒にいたという感じです。

 季節が暖かくなって、「少し食欲が前よりも出てきた」とか、そういうような話が出た時に「少しずつよくなっているんだな」と感じたと思います。

 (関連質問2)先日、殿下と悠仁さまとご一緒に神武天皇陵をご参拝になりました。皇室の伝統というか皇統に関する場所を訪れられたのは、悠仁さまにとっては初めてかと。まだお小さいのでご理解できるお年ではないとは思いますが、殿下から悠仁さまに今のお立場と皇室の歴史ということに関してご説明されることはあるのでしょうか。

 (秋篠宮さま)橿原の神武天皇陵に行く前に、本当に大まかに話しました。ただ自分の長男がどういう立場にいるかは、私は、だんだん年を経るにつれて分かって行くのがいいと思っております。いま「君はこういう立場なんだよ」ということは話しておりません。

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