東京都板橋区のアパートで主婦荒井久美さん(34)が刺殺された事件で、警視庁は1日午前、荒井さんの口座から現金を引き出した窃盗容疑で、板橋区内に住む男(22)に任意同行を求め、聴取を始めた。容疑が固まり次第、逮捕する。
調べに対して男はあいまいな供述をしているという。警視庁は、男が荒井さん殺害にも関わったとみて、強盗殺人容疑でも調べる方針。男が空き巣目的で荒井さん方に侵入し、帰宅した荒井さんと鉢合わせになり偶発的に殺害した可能性が高いとみている。
警視庁は1日、事件現場から約700メートルの距離にある男の自宅アパートを家宅捜索した。現場周辺では荒井さんが刺殺される前の先月11〜17日にも5件の空き巣被害が相次いでおり、これらの事件との関連も調べる。
捜査関係者によると、男は21日午後5時ごろ、豊島区南池袋1丁目のコンビニの現金自動出入機(ATM)で、荒井さんのキャッシュカードを使い、約26万円を引き出した疑いがある。
荒井さん方のインターホンに記録された画像や現場周辺の防犯カメラ映像、事件前に現場周辺であった空き巣の手口に関する捜査などから、この男を特定したという。
コンビニの防犯カメラには、白マスクをつけ、ニット帽やマフラー、セーターを着用して金を引き出す男が映っていた。この直前、これらの衣類を近くの衣料量販店で買い、パチンコ店のトイレで着替えて出てきた男の姿も防犯カメラに映っていた。
事件が起きたのは21日午後3時半〜50分ごろ。荒井さんは自宅アパート2階で胸や背中十数カ所を刺されて亡くなった。