成田空港で2010年、強制送還中だったガーナ人男性(当時45)が死亡した問題で、法務省入国管理局は30日、護送した入国警備官が体を押さえつけるなどしたことについて「過剰な行為といえず適法」とする内部調査結果を発表した。医師の鑑定書から、死因は「心臓の腫瘍(しゅよう)による致死性不整脈」と結論付けた。
警備官は男性にタオルで猿ぐつわをし、足も手錠で拘束していたが、同省は「護送を実現するため、必要かつ相当な行為」と判断。プラスチック製の「結束バンド」で手首を固定したことも「内規で許される場合にあたる」とした。
男性の妻の日本人女性(51)は取材に、「法務省からは何の報告もないが、調査結果からは事実を掘り下げたという姿勢がうかがえない」と話した。
死亡したのは、アブバカル・アウドゥ・スラジュさん。この問題では、東京入国管理局の警備官10人が特別公務員暴行陵虐致死容疑で書類送検されたが、千葉地検が今年7月に不起訴処分(嫌疑なし)にした。東京入管が別に内部調査を進めていた。