東日本大震災で壊滅的な被害を受けた岩手県野田村で4日、一部の世帯が村の計画する高台への集団移転に正式合意した。被災地の高台・内陸移転で住民と自治体の正式合意は初めて。村によると、今回の対象は95世帯で、このうち40〜50世帯が同意する見通し。高台移転が本格的に動き出すことになる。
宮城県気仙沼市と岩沼市の一部の地区でも住民の意思が固まり、行政に移転を求める動きが出ている。ただ、岩手、宮城、福島の3県では沿岸のほぼ全市町村で、今後5年で計2万戸の移転が見込まれるが、多くの自治体では復興計画について住民との協議が始まったばかりで、具体化にはなお時間がかかりそうだ。
野田村(11月現在、1648世帯)では津波で37人が死亡、住宅約500戸が全半壊した。村の復興計画では、高さ14メートルの防潮堤をつくるほか、国道45号と三陸鉄道の側壁を堤防化、さらに内陸にも盛り土をして3段階の防御ラインを築く。