オリンパスの元社長で、粉飾決算事件で損失隠しを主導したとされる下山敏郎元社長が死去していたことが4日、分かった。89歳だった。同社によると6月30日に肺炎による呼吸不全のため入院先の都内の病院で死去した。葬儀は近親者で行ったという。
下山氏は1984年から93年までオリンパス社長を務め、2001年に会長を退くまで17年間にわたり実質的に経営のトップだった。同年に取締役最高顧問に就き、07年6月に特別顧問を退任していた。
3日にあった粉飾決算事件の刑事裁判の判決では、損失隠しを始めたのが下山氏らだったと指摘されたが、時効のため刑事責任は問われなかった。12年1月に同社から損害賠償請求訴訟を起こされ、係争中だった。