10月30日に79歳で亡くなった直木賞作家、藤本義一さんの葬儀が2日、兵庫県西宮市の斎場で営まれた。長年の多彩な活躍ぶりを映し、芸能や放送、出版関係者ら約千人が参列。ダンディーで多才なうえ、あたたかい人柄で愛された藤本さんに別れを告げた。
葬儀委員長のイラストレーター成瀬国晴さん(76)は「師でも兄でも友でもあった。大阪人らしい自然体のダンディズムを持ち、若い頃から目標でした」と話した。喜劇俳優の大村崑さん(81)は「笑いについても文化についても大阪で一番、目のきく人だった。50年以上付き合いがあっただけに、ほんまにさびしい」と惜しんだ。妻の藤本統紀子さんは、「昨年春に中皮腫であることがわかり、余命1年と告げられました。夏ごろまではお酒も飲んでいました。最期までひどい痛みに襲われることもなく、眠るように静かに息をひきとりました」とあいさつした。
