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2012年11月14日21時11分

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俳優の森光子さん死去 「放浪記」「時間ですよ」で活躍

写真拡大「放浪記」で、有名な「でんぐり返し」を披露する森光子さん=2006年、東宝提供

写真拡大2009年に紅白歌合戦にゲスト出演した際の森光子さん=東川哲也撮影

写真拡大TBSのドラマ「時間ですよ」(1970年)の森光子さん(左)と堺正章さん=TBS提供

 舞台「放浪記」に2017回主演し、国民栄誉賞を受けた女優の森光子(もり・みつこ、本名村上美津〈むらかみ・みつ〉)さんが10日、肺炎による心不全で亡くなった。92歳だった。親族で14日、密葬が営まれた。本葬は未定。

 京都市生まれ。いとこの嵐寛寿郎の縁で14歳で映画に初出演。1941年に歌手を目指して上京、東海林太郎らの歌謡ショーの前座を務めた。戦時中は軍慰問団に動員され、中国などへ。戦後は結核を患ったが52年に復帰、喜劇女優として関西で活躍した。

 58年に東宝の重役、菊田一夫に見いだされ、再び上京。61年に林芙美子原作、菊田作・演出「放浪記」の主役の芙美子役に抜擢(ばってき)され、リアルで彫りの深い演技が高く評価された。舞台は大ヒット、90年には、単独主演舞台の最多記録をうち立てた。

 ほかにも、女座長として、芸術座(東京)を拠点に「おもろい女」「雪まろげ」など、東宝商業演劇を支えた。

 テレビではホームドラマに「お母さん」役で数多く出演。70年に始まった「時間ですよ」(TBS系)はしっかりもので気が利く銭湯のおかみさんを演じ、高視聴率を記録した。持ち前の明るさと機知で「3時のあなた」(フジテレビ系)やNHK「紅白歌合戦」で司会を務めた。

 映画は100本近く出演し、「喜劇駅前温泉」「映画女優」などがある。

 61年に「放浪記」で芸術祭文部大臣賞、91年に都民文化栄誉章、98年文化功労者、俳優生活70周年の2005年に文化勲章と朝日舞台芸術賞特別賞、09年に国民栄誉賞を受けた。

 10年の帝国劇場「新春 人生革命」が最後の舞台。同年予定していた「放浪記」を中止した。東宝によると、栄養管理のため今年9月から入院し、今月10日、静かに息をひきとったという。

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