氷上は６人、ベンチ入り２２人で交代自由　アイスホッケー

　１８８１年にカナダ・モントリオールで撮影されたマクギル大学のチーム写真が残っている。競技の起源には諸説があるが、１９世紀半ばにはカナダ東部に原型のようなものがあったようだ。１８７５年にはモントリオールのリンクで試合が行われた記録があり、７７年にマクギル大学でチームが編成されたという。

　欧州では１９０２年にイングランドで最初の試合が行われ、１９０５年にベルギーとフランスで国際試合が行われ、１９０８年にパリで国際アイスホッケー連盟（ＩＩＨＦ）の前身となった組織が設けられた。日本では１９１５年に用具が輸入され、長野・諏訪湖でプレーしたという。

　野球（大リーグ＝ＭＬＢ）、アメリカンフットボール（ＮＦＬ）、バスケットボール（ＮＢＡ）とともに、北米の４大プロスポーツと言われるＮＨＬは３０チームがある。バンクーバーのチームは「カナックス」。

　ＩＩＨＦのルールでリンクの大きさは６０メートル×３０メートルだが、バンクーバー五輪ではＮＨＬで使われるやや幅の狭い６０．９６メートル（２００フィート）×２５．９１メートル（８５フィート）のリンクで行われる。１ピリオド２０分間の３ピリオド（ピリオド間は１５分）で得点の高い方が勝ち。同点の場合は延長に入り、先に得点した方が勝利。決勝では２０分間の延長で勝敗が決まらなかった場合には、シュートアウト戦で決める。氷上では常時６人がプレーでき、ベンチ入りはＧＫ２人を含む２２人で、自由に交代する。