女子48キロ級の福見友子選手は初戦から動きが小さいのが気になった。十分な組み手になる前に技を出してしまう。2回戦の一本勝ちでリズムをつかんだように思えたが、準々決勝ではまた落ち着きのない試合運びになってしまった。
自分のリズムを作りきれないまま、試合巧者のドゥミトル選手との準決勝を迎えた。そこに落とし穴があったように思う。
北京五輪の金メダリストと言っても、現時点での実力は福見選手が上だった。しかし、技の入りが浅いため、返し技で逆にポイントを許してしまった。しっかり組めば、足技も効く。そこから背負い投げなどに入っていけば、必ず逆転のチャンスはあった。