
■忠鉢信一(編集委員)
日本は年27億円の国費を五輪選手の支援に向けている。スポーツ科学の専門家が助言する「アスリート支援」はその一つ。北京五輪に続いて競泳男子200メートルバタフライで銅メダルを獲得した松田丈志は、助言に従って泳ぎ方を変えたことがある。4月の日本選手権の前だった。
バタフライには両手を前に出したときの第1キックと、両手を後ろにかいたときの第2キックがある。松田の泳ぎを分析した専門家は、第2キックを早めて両手をかききる前に打つように勧めた。足と手の2段階で力を出せば効率よく推進力を得られるはずだという提案で、マイケル・フェルプスの泳ぎをモデルにした。