RSS
現在位置:
  1. 朝日新聞デジタル
  2. ロンドンオリンピック2012
  3. 深く知る
  4. 萩原智子の目
  5. 記事
2012年8月6日

印刷用画面を開く

mixiチェック

このエントリーをはてなブックマークに追加

自由形でも世界と戦える〈萩原智子の目〉

 競泳最終日、トビウオJAPANが、チームの底力を見せてくれた。国の総合力が試されるメドレーリレー。最も大事な種目で、男女共にメダル獲得。この1週間、27人の選手が、気持ちをリレーしてきた日本チームの象徴とも言えるレースとなった。

 中でも注目したいのは、女子のアンカーを務めた上田春佳選手だ。日本女子自由形は、世界との差を感じてきた種目のひとつ。4位と0秒39差の3位で飛び込み、逆転されてもおかしくない中、100メートルで54秒00の日本記録を持つ彼女が、引き継ぎを入れて53秒42で泳ぎ切った。痺(しび)れるような緊張感と重責を背負いながら十分に力を発揮した泳ぎを見て、私は体が震えた。

 女子の銅メダルが流れを作り、男子の銀メダルにつながった。上田選手が世界を相手に堂々と勝負する姿を見て、未来の日本女子自由形代表となるであろう選手たちは、胸を高鳴らせたはずだ。日本水泳連盟は、これまで自由形で世界との差を埋めるべく、数年にわたり、自由形強化合宿を行ってきた。その成果が実を結び、女子400メートルフリーリレーでは、44年ぶりの決勝進出を果たしている。

続きを読む

この記事の続きをお読みいただくには、会員登録が必要です。

無料登録で気軽にお試し! サービスのご紹介は こちら

プロフィール

萩原智子(はぎわら・ともこ)

萩原智子(はぎわら・ともこ)
 2000年シドニー五輪競泳女子代表。08年北京五輪後に現役復帰し、ロンドン五輪は逃したが、現役選手の目線で競泳陣を見守る。
検索フォーム

朝日新聞購読のご案内
新聞購読のご案内 事業・サービス紹介

写真

朝刊カレンダー

        26 27 28
29 30 31 8/1 2 3 4
5 6 7 8 9 10 11
12 13          
朝日新聞社 アサヒ・コム ロンドンオリンピックTwitter(ツイッター)アカウント朝日新聞社 アサヒ・コム ロンドンオリンピックTwitter(ツイッター)アカウント
ドコモポイントコース