内村航平のゆかの演技は、最後の後方伸身宙返り3回ひねりの着地を止めたが、中盤の着地は数回動いた。それに対して、金メダルを獲得した中国の鄒凱は、最後のE難度の着地こそ動いたものの、演技内にある着地機会はすべて止めた。
客観的な視点でみれば、その差がメダルの色を分けたと言える。しかし、個人的にはEスコアが示した鄒凱(9.033点)と内村(9.100点)の差について言及したい。
着地が動けば減点であり、着地の動いた回数は鄒凱より内村の方が多かった。それだけをみれば、鄒凱のEスコアの方が高いはずだ。なぜ、内村の方が高かったのか。