
■稲垣康介(編集委員)
なでしこジャパンが、フランスと戦った女子サッカー準決勝を6日夕、サッカーの「聖地」、ウエンブリー競技場で取材した。
印象に残る光景がある。
日本が2―0とリードしていた後半半ば、フランスの猛攻が続いた。自陣に引き、釘付け状態の日本。フランス陣にやや入ったピッチの芝生に、鳥が2羽いた。ハトなのだろうか。しばらく、使われない広大な右半分のピッチで羽根を休めていた。「青のチームはこっちに攻めてこないみたいだね」と達観しているかのように。
後半31分、フランスが1点を返す。センターサークルからのキックオフを合図に、鳥は飛び立った。
日本は猛攻を浴び続けた。PKも取られた。それでも、耐え抜く。
日本は2ー1で勝ち、銀メダル以上が確定した。8・6は日本の女子サッカー、いや、日本サッカー界にとって歴史的な日になった。
