
日本のシンクロナイズド・スイミングのメダルの伝統が途切れた最大の要因は、北京五輪後の選手の入れ替わりの時期に人材育成が間に合わなかった点にある。五輪経験者がいない編成で臨んだ2009年世界選手権で表彰台を逃して以来、浮上できないまま五輪を迎えてしまった。
指導体制が安定しなかったのも痛かった。練習を繰り返すことでしか上達できない競技特性を考えると、若くて経験が浅い選手が自分自身を鍛えていくことは難しかったと思う。
しかし、1年前には五輪出場すら危ぶまれていた日本のチームは、大きな進歩を印象づけた。一番変わったのは立ち泳ぎの高さ。同調性やパワーの点でも日本らしさをアピールできた。没落の5位ではなく、発展途上の5位といえる。
