男子400メートルリレーの日本は、残念ながらメダルを逃した。予選は銅メダルをとった北京五輪の決勝を上回る38秒07を出しながら、決勝では最高のパフォーマンスを出せなかった。個々の走力は北京を上回っていただけに惜しかった。
予選ではとても勢いのあった1走の山県に、スタートで躊躇(ちゅうちょ)があった。気負ってしまったのか「セット」で腰を上げたあと体が少し揺れて飛び出すタイミングがずれた。普通なら、ひとつ外のレーンのカナダにもっと迫れたはずだが、リードがあまり取れなかった。
2走の江里口も3走の高平も力んでしまい、スピードに乗れず、予選より悪い38秒35に終わった。ジャマイカ、米国は別格として、大学生のアンカー飯塚にバトンが渡る時点で、3位争いをするトリニダード・トバゴ、フランス、カナダより前にいないとメダルは厳しかった。