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〈 氷上編 〉

名曲舞い ステップ新た 鈴木明子(フィギュアスケート)

2009年10月20日9時38分

写真:フィギュアスケートの鈴木明子=岩下毅撮影フィギュアスケートの鈴木明子=岩下毅撮影

 9月の中部フィギュア選手権で、フリーが拍手喝采を浴びた。「代表作にしたい」と意気込む今季の曲は、ミュージカルナンバー「ウエストサイドストーリー」。初めて海外で振り付けをし、「私の新たな可能性を引き出してくれた」と喜べる作品を手にした。

 長久保コーチは「曲を理解して、ステップを踏む感覚が素晴らしい」と評価する。ステップと表現力が持ち味。昨季は全日本選手権で4位に入り、五輪代表を狙える位置に躍り出たが、長久保コーチに言わせれば「急に上手になったという言われ方をされるが、これまで一番大切な時期に空回りをしてきただけ」だ。

 摂食障害でリンクを離れたこともあり、復帰の過程で母に言われた言葉を胸に秘める。「スケート出来るだけで幸せでしょ」。重視するのは精神面。中部選手権で優勝し、鈴木は「緊張をうまくコントロールして試合に臨めたことが収穫」と振り返った。

 「もちろん五輪へ行きたいが、まず作品を仕上げたい気持ちがある。やるからには見せるスケートをしたい。フィギュアの特徴を大切にして、世界と戦いたい」。五輪があり、代表争いが激しさを増す今季だからこそ、原点の思いを忘れたくない。(長谷文)

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 すずき・あきこ 85年3月、愛知県豊橋市出身。高校1、2年で、全日本選手権で連続4位に入った。大学に入って摂食障害を患ったが克服し、昨季は四大陸選手権8位。邦和スポーツランド所属。161センチ。

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