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〈 氷上編 〉

元気娘 親子2代の指導 伊藤亜由子(ショートトラック)

2009年11月8日0時6分

写真:伊藤亜由子=上田幸一撮影伊藤亜由子=上田幸一撮影

 小学生の時から、運動神経は抜群だった。陸上でも水泳でも浜松市の大会に駆り出されて参加した。

 そんな元気な少女に、隣県・愛知の指導者で寺尾悟らを教えた小寺太さんが目をつけた。「ショートトラックでももっと強くなれるから、うちに通いなさい」と言われたのは中2の時。

 浜松の実家から週3回、父の伸吾さんが車で約2時間かけて送り迎えしてくれた。高校生になると新幹線で通った。「帰りはいつも真夜中。でも好きなことだったから頑張れた」

 もともと短距離に定評があるが、来年2月のバンクーバー五輪では個人3種目(500、1000、1500メートル)すべてに出場するのが目標。「数年前までは500の練習だけやっていたけど今はスタイルを変えた。最高の舞台で、なるべくたくさんのレースに出たいから」。昨年からは、大嫌いだった長距離走にも音を上げずに励んできた。

 入社5年目のトヨタ自動車では今、太さんの次男で02年ソルトレーク五輪代表だった小寺武大(たけひろ)コーチの指導を受ける。「一番信頼している。ずっとそばで見ていてほしい」。親子2代の手塩にかけられた元気娘は、初の大舞台で結果を出して恩返ししようと頑張っている。(平井隆介)

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 いとう・あゆこ 静岡県浜松市出身の23歳。アイスホッケーをやっていた父親の影響で小学2年でスケートを始める。08年12月の全日本選手権で初の総合優勝を果たした。浜松工高を経て、トヨタ自動車。160センチ。

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