〈 パラリンピック編 〉
2010年3月3日9時29分
バンクーバー・パラリンピック、ノルディックスキー日本代表の太田渉子=林敏行撮影
あどけなさの残る20歳が力強く決意を語った。「すべての人に感謝の気持ちを伝えられるのは、金メダルを取ることだと思う」
2006年トリノ大会で銅メダルを取り、半年後に本場フィンランドの高校に留学。専属コーチもつき、スキー漬けの毎日を送った。現地は年間を通じて雪上練習ができる屋内施設があり、日本では規制の多いバイアスロンの射撃練習もみっちりできる。「トリノの時は射場に入って出るまでに1分以上かかったが、今は30秒ぐらいに減った」
故郷・山形を離れての寮生活は苦労も大きかった。「海外で4年間トレーニングをして度胸がついた」。日常会話は英語。最初の3カ月が過ぎてようやく耳が慣れたという。持ち前の明るさで、積極的に友達の輪にとけ込んでいった。
生まれつき左手の指がない。「だから大変と思われたくなかった。出来ないことは工夫して何度も練習した」。ストックは右一本。推進力を補うため、腹筋を意識し、上半身全体を使った滑りを心がけてきた。
「バンクーバーを見て、若い障害者の人が競技に挑戦してもらえればうれしい」。日本選手団最年少の逸材は、障害者スポーツの未来も背負っている。(広部憲太郎)
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おおた・しょうこ 1989年7月27日、山形県尾花沢市出身。2006年トリノ・パラリンピックのバイアスロン女子12.5キロ立位で銅メダル。昨年3月のプレ大会でもバイアスロンで銅メダルを獲得した。
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(日本時間)03月01日(月)07時58分現在
順位 | 国 | ![]() |
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1 | ![]() |
14 | 7 | 5 |
2 | ![]() |
10 | 13 | 7 |
3 | ![]() |
9 | 15 | 13 |
4 | ![]() |
9 | 8 | 6 |
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6 | 6 | 2 |
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0 | 3 | 2 |
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