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2011年11月11日
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3度目のオリンピック、ロンドナーの反応は?

文と写真:マクギネス真美

写真:建設が進められているオリンピック・パーク。左側の赤い塔は、高さ115mになる予定のランドマーク、オリンピック・タワー(The ArcelorMittal Orbit)。右手に見えるのがオリンピック・スタジアム:建設が進められているオリンピック・パーク。左側の赤い塔は、高さ115mになる予定のランドマーク、オリンピック・タワー(The ArcelorMittal Orbit)。右手に見えるのがオリンピック・スタジアム 拡大建設が進められているオリンピック・パーク。左側の赤い塔は、高さ115mになる予定のランドマーク、オリンピック・タワー(The ArcelorMittal Orbit)。右手に見えるのがオリンピック・スタジアム

写真:ロンドン市街では、あちこちで工事が行われている:ロンドン市街では、あちこちで工事が行われている拡大ロンドン市街では、あちこちで工事が行われている

写真:ヨーロッパ大陸とイギリスをつなぐ高速鉄道ユーロスターの発着駅セント・パンクラスに掲げられた五輪:ヨーロッパ大陸とイギリスをつなぐ高速鉄道ユーロスターの発着駅セント・パンクラスに掲げられた五輪拡大ヨーロッパ大陸とイギリスをつなぐ高速鉄道ユーロスターの発着駅セント・パンクラスに掲げられた五輪

写真:世界中からの観光客が集うトラファルガー・スクエアに設置された、カウントダウン・クロック:世界中からの観光客が集うトラファルガー・スクエアに設置された、カウントダウン・クロック拡大世界中からの観光客が集うトラファルガー・スクエアに設置された、カウントダウン・クロック

写真:ナショナル・ギャラリーからネルソン提督の像のあるトラファルガー・スクエアをのぞむ。こちら側から見られるカウントダウン・クロックは、パラリンピックまでの日数を表示している:ナショナル・ギャラリーからネルソン提督の像のあるトラファルガー・スクエアをのぞむ。こちら側から見られるカウントダウン・クロックは、パラリンピックまでの日数を表示している拡大ナショナル・ギャラリーからネルソン提督の像のあるトラファルガー・スクエアをのぞむ。こちら側から見られるカウントダウン・クロックは、パラリンピックまでの日数を表示している

 2012年のオリンピックに向け、ロンドンでは現在、メイン会場となるオリンピック・パークをはじめ、市内あちこちの道路、建物など、工事中だらけ。ただし、イギリスは現在、厳しい不況のまっただ中。それもあってか、国内でのオリンピックに対する意見、期待感はまちまちだ。

子どもが泣き出す?可愛くないマスコット

 皆さんはすでにロンドン五輪のマスコットをご覧になられただろうか。昨年5月に発表された、オリンピックのマスコット「ウェンロック」(Wenlock)、パラリンピックのマスコット「マンデビル」(Mandeville)という2人。鉄くずから作られたという設定なので、2体と呼ぶべきかもしれないのだが、これがとにかくかわいくない。

 日本人にとっては、つい、漫画「ゲゲゲの鬼太郎」に出てくる目玉おやじを連想してしまうような、ひとつ目(これはカメラになっている)。そして頭部には、ロンドンのタクシーをイメージしたライトを載せているのだが、その全体像が、「ロールオンデオドラント(制汗剤)にそっくりだ」などと言われる始末。インターネット上では、これらのキャラクターをパロディ化した画像が続々と現れ、子どもの中には「怖い」という子さえいたという。

 ただ、記念グッズとして販売されているものの中に、スペシャルエディションとして登場した警官近衛兵タイプのものは「ロンドン土産にいい」と、なかなかの好評を得ているよう。ただ、それならやはりもともとのマスコットデザインを、こうしたロンドンらしいものにすべきだったのでは?という声もあがっていて、そういう意味ではやはり、マスコット自体の人気はいまひとつ、なのだ。

制作費40万ポンドのロゴがこれ!?

実は、オリンピックのロゴが発表されたときも、バッシングの嵐だった。

 こちらの公式発表は2007年6月。ブランド・コンサルタント会社ウルフ・オリンズによってデザインされたもので、制作費に40万ポンドが支払われたという。ところが、高額を支払って作られたこのロゴが、ギザギザで、ごちゃごちゃしているというので、公表直後から「お金の無駄遣い」「見にくい、わかりにくい」といった批判が殺到。ツイッターなどのSNSでも、多勢が批判的なコメントをしており、そのことがまたニュースになったりもしたほどだった。

 また、ロゴの発表から4年近く経過した今年に入ってからなぜ、という感じではあるが、今年の2月末にイギリスで報じられたところによると、イランが、ロンドンオリンピックのロゴに対し、聖書でエルサレムを意味する「ZION」を連想させると批判、五輪ボイコットもあり得ると国際オリンピック委員会に抗議したという。

 このように、国内外から批判を浴びてしまったのが、この「高価な」2012年オリンピックロゴなのである。

ロンドン市長ですら抽選に外れた、公平な?チケット販売法

 さて、前述したように、不況の嵐が吹き荒れるイギリス。今はオリンピックどころではない、あるいは、そんな国際イベントを開催している場合なのか、といった冷ややかな見方をしている人がいる一方、オリンピックを生で見られるチャンスなどそうそうあるものでもないからと、チケットを入手し、来年の7月27日を心待ちにしている人も、もちろんいる。

 イギリス国内でのオリンピックチケット販売時には、希望のチケットを入手できなかった人が続出したと報じられ、その点からいえば、人々のオリンピックへの関心は高まってきているともいえるだろう。ただし、開会式や、陸上100m決勝といった人気種目への応募がそれぞれ100万以上殺到したためともいわれ、必ずしも全種目が第一回目の販売にて売り切れたわけではない。

 ところで、このチケット購入方法、オンラインで希望種目とチケットタイプ(金額)を選んで応募するというもので、その際、大会公式スポンサー、VISAのクレジットカード口座が必要。また、チケットに当選した人は、その口座からチケット代が引き落とされ、どの種目のチケットに当選したかは、チケット代引き落とし後にしかわからない、という仕組みだった。

 ロンドン五輪組織委員会(LOCOG)の「公平を期するために」という方針のもとにとられたこの方式は、ロンドン市長のボリス・ジョンソン氏ですら抽選にはずれた、という意味では、確かに誰もが公平に抽選に参加できたともいえるのだろう。しかし、そのややこしさ(イギリスらしい不器用さとも言えるのだが)から、抽選にはずれた人はもちろん、チケットを入手できた人たちからも不評だったようだ。

盛り上がるのはまだまだこれから

 このように書いてくると、イギリス国内ではロンドンオリンピックの前評判がよくないように感じるかもしれないが、実際のところ、盛り上がってくるのはまだまだこれからだろう。年が明け、開催が近づくにつれ、メディアなどでのオリンピックの話題が目立つようになれば、おとなしそうに見えてその実、お祭り騒ぎが大好きなイギリス人のこと、'London2012’をエンジョイするはず。  そして、オリンピックに関心の無い、家(フラット)持ちのロンドナーなら、開催時期には自宅を貸家にして、自分たちはホリデーにでかけてしまうに違いない。

プロフィール

マクギネス真美さん プロフィール画像

マクギネス真美(まくぎねす・まみ)
9年半の雑誌編集者時代を経て2003年渡英。共著『ハッピーハッピーロンドン』(双葉社)。「ダ・ヴィンチ電子ナビ」では電子書籍のレビューをしている。辛抱を強いられる公共交通機関、街中のおかしな看板や不思議な食べ物など「イギリスの実態」を、おもしろ画像とともに自身のウエブサイトでレポート。最新情報はツイッターでもつぶやいています。
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