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2012年4月5日
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限定版「オイスターカード」を買おう

文と写真:マクギネス真美

写真:このカードはロンドンのボリス・ジョンソン市長からエリザベス女王にプレゼントされた。その報道に対し「女王は地下鉄なんて乗らないから、オイスターカードなんて必要ないのでは」と皮肉(?)をいうイギリス人もいたようだ=ロンドン交通局提供(©Transport for London)拡大このカードはロンドンのボリス・ジョンソン市長からエリザベス女王にプレゼントされた。その報道に対し「女王は地下鉄なんて乗らないから、オイスターカードなんて必要ないのでは」と皮肉(?)をいうイギリス人もいたようだ=ロンドン交通局提供(©Transport for London)

写真:ずいぶんとかわいらしいイラストなのが少し意外な気もしたが、日本人には喜ばれそう?記念オイスターカードの購入料金は、保証金5ポンドと最低チャージ5ポンドを合わせた10ポンド(チャージは5ポンド以上も可能)=ロンドン交通局提供(©Transport for London)拡大ずいぶんとかわいらしいイラストなのが少し意外な気もしたが、日本人には喜ばれそう?記念オイスターカードの購入料金は、保証金5ポンドと最低チャージ5ポンドを合わせた10ポンド(チャージは5ポンド以上も可能)=ロンドン交通局提供(©Transport for London)

写真:ヒースロー空港に設置された、不用になったオイスターカードの寄付箱。帰国前にチャリティーに参加できる拡大ヒースロー空港に設置された、不用になったオイスターカードの寄付箱。帰国前にチャリティーに参加できる

 「この夏、2種類のスペシャル版オイスターカードが発売に」 

 先週、ロンドン交通局からの発表が新聞やテレビで取り上げられた。以前、このコラムでもご紹介したが(「オイスターカード」でロンドンを乗りこなそう〈2012年2月2日〉)、オイスターカードは、ロンドンの交通公共機関で利用できるプリペイド・カードのこと。昨年、ウイリアム王子の「ロイヤル・ウエディング」の際、初めて特別デザインのカードが75万枚発行され、大好評だった。

 今年は、エリザベス女王の即位60周年「ダイヤモンド・ジュビリー」を記念した、女王の顔写真入りのものと、2012年夏にロンドンで開かれるイベントをイラストで表したものが登場する。

 ふたつめのカードについて「オリンピック記念のデザイン」と伝えられてもいるようだが、正確には、大きなダイヤモンドにバッキンガム宮殿と衛兵、テムズ川で繰り広げられる予定のダイヤモンド・ジュビリーの記念行事や、市民の間で行われるストリート・パーティー、そしてオリンピック・パラリンピックとをイメージしたイラストになっている。デザインはロンドン交通局内のデザインチームの手によるものだ。

ロンドン中心地の駅限定で販売

 発行枚数はダイヤモンド・ジュビリーが25万枚、2012年夏エディションが約150万枚の予定で、それぞれ5月中旬と6月中旬に発売予定という。ロンドン市内の「ゾーン1」という中心部の地下鉄駅と、トラベルインフォメーションセンターでも購入できる。

 ロンドン交通局広報の方に「日本からは購入できないのですか」と聞いたところ「できない」との答えだったが「では、たとえばわたしがこのカードをひとりで何枚か購入し、日本にいる友人にプレセントしてもいいのでしょうか」という質問には「もちろん、発売時にロンドンにいれば、カードはひとりで好きな枚数だけ購入可能です。日本に送ってあげたら、その方は、日本からロンドンに到着してすぐに、このオイスターカードを利用することができます」との返事をいただいた。

 イギリスに親切な友人のいる方は、今から購入をお願いしておくことをおすすめする。

 また、日本からオンラインで購入できるオイスターカードのデザインは、この特別バージョンとは違うものの、今年限定のものが登場しているので、イギリスに知り合いがいない方は、こちらを入手されるのもよいだろう。

使わなくなったカードはチャリティーへ

 こうした特別版オイスターカードは、購入した人々が未使用のまま記念に保管しておくことも予想され、その売り上げによる経済効果は小さくない。

 カードの売り上げを期待する一方、ロンドン交通局は利用されなくなった古いオイスターカードを慈善事業(チャリティー)に寄付する、という活動も行っている。

 ヒースロー(空港)ターミナル1、2&3とターミナル4、キングス・クロス、リバプールストリートという市内の4駅に合計9個のチャリティー用ボックスが設置され、使用しなくなったオイスターカードをそこに入れることで寄付ができるという仕組みだ。

 オイスターカードは購入の際、保証金として5ポンドが必要。これはカードを使用しなくなった段階で駅などの販売窓口に持って行くと、払い戻しをしてもらえる。ところが、中には払い戻しをせず、カードをそのままにしてしまう人が多い。

 それを無駄にせず、カードの保証金、またはチャージした残りの金額があればそれも含めて募金してもらおう、ということをロンドン地下鉄(London Underground)が考えつき、この回収箱が置かれるようになった。

これまでに1万9000ポンドを募金

 集められた募金は、レイルウェイ・チルドレン(The Railway Children)というチャリティー団体を通じ、世界中のストリートチルドレンを助ける、という目的に利用されている。2008年から始めたこの活動で、これまでに1万9000ポンド(約247万円)が寄付されたという。

 せっかく購入した記念版オイスターカードをわざわざ寄付する人は多くないかもしれない。でも、皆さんがロンドンに来てオイスターカードを購入・利用して、帰国の際に記念に持ち帰らなくてもよい、ということであれば、ぜひこの箱にカードを入れていってほしい。

 気軽にチャリティーに参加する――それも、イギリスの思い出のひとつになるように。

プロフィール

マクギネス真美さん プロフィール画像

マクギネス真美(まくぎねす・まみ)
9年半の雑誌編集者時代を経て2003年渡英。共著『ハッピーハッピーロンドン』(双葉社)。「ダ・ヴィンチ電子ナビ」では電子書籍のレビューをしている。辛抱を強いられる公共交通機関、街中のおかしな看板や不思議な食べ物など「イギリスの実態」を、おもしろ画像とともに自身のウエブサイトでレポート。最新情報はツイッターでもつぶやいています。
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